民謡川崎会のあゆみ

民謡川崎会は、初代家元の川崎瀧雄が昭和25年、NHKのど自慢全国大会の民謡・俗曲部門で「名古屋甚句・ 淡海節入り」を歌い優勝、日本一になったことが発祥となっている。川崎瀧雄は15歳の頃より父親の勧めで、義 太夫、清元、新内、端唄を学んでおり、その卓越した才能は若い頃より評判となっていた。NHKのど自慢全国大 会で優勝したとき、川崎瀧雄は45歳であったが、当時、獣医としての職を捨て、民謡界に身を置くことを決意する。
 昭和27年からはNHKのど自慢大会の三味線伴奏者として活躍。NHKラジオ番組「民謡手ほどき」や「民謡玉手 箱」にも出演する。 昭和28年から、東海地方に埋もれた民謡を発掘し世に紹介する。尾鷲市長からは尾鷲節の 普及・功績に寄与したとされ表彰を受ける。昭和29年、川崎会を設立。「第1回民謡と舞踊の会」を松坂屋ホールにて開催。民謡の普及に力を注ぐ。昭和34年にはビクターレコードの専属としてレコード界にデビュー。昭和31 年にはNHKのテレビ番組「芸能お国めぐり」にも出演する。
 そして、昭和35年、画期的な三味線の上達法、「三味 線ダイアグラム」を考案、開発し実用新案特許を取得する。この方法は従来から難しいと言われていた三味線の音階をドレミ 式音階に構成し、誰でも短期間で三味線をマスターすることを可能にした優れたものであり、多くの弟子や愛好家の民謡普及に貢献した。この年、川崎瀧雄は日本郷土民謡協会の東海支部長に就任する。 昭和36年に名取制度を設定、川崎会会員の活動、育成に邁進する。昭和38年には「川崎瀧雄端唄集LP盤第1集」を作成。 昭和41年には日本民謡教会より民謡技能賞を受ける。
 また、朝日文化センターや中日文化センターの講師としても活躍する。 昭和46年には郷土民謡協会から功労賞を受ける。昭和51年、「川崎瀧雄端唄集大全集」を完成、昭和53年には名古屋市教育委員会から永年の文化功績により表彰される。そして昭和57年に民謡界で初めて、家元・川崎瀧雄に国から「勲五等双光旭日賞」が授与される。川崎会30周年記念祝賀会を開催する。 平成2年、初代家元の川崎瀧雄が86歳で永眠。平成3年、2代目英雄が家元を継承、瀧雄を襲名する。幼少の頃より先代家 元から 唄・三弦を柱とする邦楽の厳しさを学んできた2代目瀧雄は、27歳で第1回「民謡と端唄まつり」を主宰。昭和36年には民謡歌手佐々木千恵子と結婚。夫妻で民謡普及と会員への指導に注力する。昭和52年には愛知県日進町より依頼され、「日進おどり」を作曲。その才能を発揮する。昭和53年に川崎民謡少年隊を結成。名古屋市民文化施設団としてアメリカ、ロサンゼルス市で演奏を行う。同年、川崎千恵子がイスラエルで開催された国民民族芸能祭に日本代表として出演。昭和62年には  2代目瀧雄がビクター専属となり、「民謡おはこ集」のレコードを発売する。
  昭和55年から平成12年の間に、ハワイ、中国、ブラジル、ウィーン、ロシア、サイパン、ソウル、モンゴル、ユーゴスラビアへ海外公演を開催し、世界14カ国で日本民謡を紹介し、積極的な海外文化交流をおこなう。昭和57年にはブラジルより「日伯チラデンテス芸術賞」を受ける。また、愛知に埋もれたすぐれた民謡の発掘に力を注ぎ、平成5年にはビクターより「2代目川崎瀧雄・愛知発掘作曲民謡集」を発売。新曲の創作活動も精力的に展開し、「川崎音頭・甚目寺かっぽれ・川崎大黒舞・夫婦鯱」等の新 作民謡を多数、発表する。平成8年には愛娘、川崎由美を中心とした「ピュアミューズ」を結成しTV番組等に若手の活動の場を広げていく。平成10年に「川崎会45周年記念演奏会」を名古屋市能楽堂で開催。平成14年には川崎由美が名古屋城本丸御殿復元運動のシンボル八代目春姫に抜擢される。また、NHKTV番組「どんとこい民謡」にも出演する。
  平成28年10月29日〜11月20日まで、時をめぐり、文化を旅するまちの祭典として、やっとかめ文化祭、芸どころ名古屋舞台が繰り広げられました。その中で、川崎会は、“唄って踊って民謡ふるさとの調べ”と銘打って、名古屋市青少年文化センターアートピアホールで開催され、オープニングに「名古屋城築城物語」尾張木遣り音頭入り、「知多の酒」瀧英富さん、「二俣よされ」瀧翠教授、「十四山音頭」由美先生の四曲を演奏、特に「名古屋城築城物語」は、家元の「尾張木遣り音頭」入りの川崎会得意の組曲で、千恵子先生他の女性陣の唄とマッチし、大好評でした。本年は第65回「民謡と端唄の會」を3月4日(日)に、愛知 県芸術劇場大ホールで開催しました。本年も一般会員、名取会員合同発表で、新名取川崎瀧美樹範さんの首途の舞台があり、大勢のお客様にお越しいただき、華やかで、変化に富んだ舞台に、大好評で、終えることができかした。来年は、リニューアルされた愛知 県芸術劇場大ホールの舞台で、第66回「民謡と端唄の會」を開催予定です。



平成30年度川崎会民謡と端唄の會